PIC-80型イオンクロマトグラフ

説明

デュアルシステムを備えており、陰イオンと陽イオンの同時分析ができる一体型のイオンクロマトグラフです。

PIC-80/80A/80B型の概要

7インチのタッチパネル液晶を備えており、デュアルシステムにより陰イオンと陽イオンを同時に分析できる一体型設計です。
さらにサンプルの自動希釈機能や、サンプル注入機能があり、オートサンプラーと組み合わせることで大量のデータ処理が可能です。レポートはword、もしくはexcel形式で自動的に出力され、閲覧と印刷が可能です。その他、多くの検出器もサポートしています。

PIC-80シングルチャンネルの見積もり構成例
PIC-80デュアルチャンネルの見積もり構成例

特徴

全自動によるサンプル希釈機能

内蔵されている自動サンプラーを使えば、自動的に標準サンプルをセットできます。また、内蔵されている専用のソフトを使って予め検量線を作成しておけば、未知のサンプルの分析が可能になります。内蔵されている希釈装置は高濃度サンプルに対してマニュアル、または自動で希釈率を設定できます。

モジュール設計で多くの機能をカスタマイズ

ユーザーニーズのカスタマイズ性を考え、一体型設計を採用したことで各部品の干渉を防ぎます。デュアル電気伝導度検出器を搭載し、カラムオーブン(恒温セル、分離カラム、サプレッサー)、液晶コントロールパネル、高圧ダブルポンプ、デュアル流路システム、オートサンプリングシステム、ソフトウェア(リアルタイム分析とデータ処理)、オンライン脱気、溶存ガス脱気装置を好きなようにカスタマイズできます。

非金属素材を採用した流路システム

素材にPEEK材を採用した耐高圧ポンプヘッドをはじめ、Rheodyne PEEK 六方バルブは耐酸性、耐アルカリ性、および耐有機溶媒の特徴があり、溶離液内の金属イオンによるコンタミを防ぎます。流路とジョイント部はすべてPEEKやPTFE、PPなどが使われており、酸やアルカリなどに対して耐腐食性を発揮します。低圧と高圧で識別されており、容易なメンテナンス性を備えています。

内蔵式のカラムオーブンで高精度の温度管理を実現

検出器セル、カラム、六方バルブ、サプレッサーなどがすべて恒温槽内にあり、デッドボリュームやピークアウトを防ぎます。また、溶離液を予熱するためにも使えます。
高性能の熱交換技術により、高い精度の温度管理を実現し、室内環境が低く温度変化の激しい環境下でも影響を受けません。

データの二重保存でさらに安心

本製品は大容量記憶装置を有しており、1日100件、30分の分析時間で計算したデータ量に換算した場合、少なくても1年分のデータを保存できます。さらにクラウド上にコピーファイルを自動保存することで、安定したデータ保存を可能にしています。クラウド上のデータにはいつでもどこからでもアクセスして分析状況を確認、データのダウンロードが可能です。

技術仕様

ポンプ

最高圧力:≥37MPa(PEEK)、≥42MPa(ステンレス)
流量範囲:0.001mL/min ~ 9.999mL/min
流量精度:RSD ≺ 0.01%
流量誤差範囲:≺ 0.1%

カラムヒーター

使用温度範囲:5 ~65°C 温度精度:±0.004°C
温度安定性: ≤0.1°C/h
サイズ(L*W*H*): 415*435*475 (mm)

インジェクター

最大圧力:37MPa
導電率検出器
検出範囲: 陰イオンCl- 0.000157μg/mL 陽イオン Li+ 0.00026 μg/mL
ベースライン ノイズ: 陰イオン ≤0.0157%FS  陽イオン ≤0.0132%FS
ベースラインドリフト: 陰イオン ≤0.2%FS 陽イオン ≤0.0132%FS
使用環境温度: 室温 10~30°C

製品の詳しい仕様についてはメンバー登録後にダウンロードいただけます。

各分野の分析応用事例

分野別の応用事例を紹介しています。

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