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イオンクロマトグラフとは

すべての物質は、さまざまな原子が組み合わさって形作られています。
身の回りのものを細かく分解していくと、最小の物質 原子にいきつきます。

例えば水や食材に添加物を加え、加熱や冷却冷凍して様々な食品に加工しても
個々の原子は消失も増殖もしなければ、別の原子に変わることもありません。
繊維や金属に化学反応を加え、見た目を大きく変化させても原子は変化しません。

原子は陽子と中性子を持った原子核と周囲を飛び回る電子から構成され
原子が電気を帯びた状態をイオンといいます。

イオンクロマトグラフ技術は、厚生労働省、医薬産業政策研究所、国立研究開発法人 科学技術振興機構、
研究成果展開事業【先端計測分析技術・機器開発プログラム】
日本学術振興会、e-GMPなどの関連機関でも採用される信頼性の高い測定方法です。
イオンクロマトグラフは非破壊的分析手法で
物質中の成分や添加物を特定します。

イオン交換クロマトグラフィーは、イオン種成分を測定する液体クロマトグラフィーの一種として位置づけられる分離技術の一つです。

イオン交換樹脂上の解離性イオンは、移動相中の同じ電荷を持つ溶質イオンと可逆的に交換され、イオン交換体への親和性の違いによりイオンが分離されます。
そのためイオンクロマトグラフは、親水性のアニオンやカチオンの分離・検出に応用されるのが一般的です。

試料を注入すると、まず分析対象のイオンはイオン交換樹脂上の解離性イオンと交換されます(すなわち分析カラムに保持されます)。
NaOH溶液を溶離液として使用し、試料中のF-、Cl、SO42-を分析する場合、分析カラムに保持されていたイオンはOHに置換され、樹脂との親和性が弱いイオンが先に溶出されます。これがイオンクロマトグラフィーの分離過程です。

溶離液は化学抑制剤で抑制され、溶離液のバックグランドコンダクタンスを低下させることができます。また溶離液の導電率を下げることができ、分析対象のイオンが導電性セルに入ると、正確に測定され、検出信号が出力されます。

検出されたイオンは導電度検出器や光学検出器を用いて濃度を測定し、イオン主成分を特定します。
この測定手法は試料の性質や構造を変えず、微量成分の検出・定量が行える非破壊的分析手法です。

そのため、イオンクロマトグラフは貴重な試料解析にも適しています。

このような分析に利用されています。

イオンクロマトグラフは、環境、水質、食品、農業、医薬品、石油化学など幅広い分野で汚染物質、成分検出、添加物の分析・特定・測定などに用いられています。

たとえば食品分野では、ミネラルウォーター中の臭化物の測定や、亜塩素酸塩・塩素酸塩の分析、小麦粉中の臭素酸の測定、粉ミルク中のフラクタンの測定、水質分析や、ビタミンの測定にも用いられています。一方、医療医薬品分野では、核酸医薬品分析や治療薬モニタリングなどに使用され、環境分野では、環境分析、泥土分析、廃棄物分析、排気・排ガス分析など継続的な自動化計測を必要とする分野にも使用されています。その他電子・電気分野では最新の半導体技術でもイオンクロマトグラフィーが応用的に用いられています。

これらの製品を使用して分析を行います。

  • デスクトップIC

    機器の安定性、インテリジェンス、利便性を大幅に向上させた新DシリーズデスクトップICは、機能多様性、およびコモンアニオン、カチオンおよび微量イオンの検出の重要な役割を担います。

  • 一体型IC

    さまざまなカスタマイズが可能な一体型イオンクロマトグラフは、デュアル検出器、デュアルポンプ、デュアルインジェクション、デュアルカラム、2台のソフトウェアをすべて一つにまとめたことで効率よく大量分析を可能にします。

  • ポータブルIC

    ポータブル IC は主に予想外のアクシデントが発生した時に、機動性を活かし、場所を選ばず早急な対応が可能です。 小型軽量ながらラボ用のIC並みの精度を有しています。

  • オンラインIC

    オンライン IC は完全にオンライン前処理、自動サンプルリング、自動データ処理を実現します。 大気および水質の常時監視機能やオンライン燃焼 IC システムは、固体および液体サンプルのハロゲン、硫黄のオンライン検出を可能にし、正常にラインが稼働しているかを常時監視します。

  • カスタマイズ IC

    お客様のご要望にお応えして製品のカスタマイズを行うカスタマイズ IC は、環境保護、ハイドロジオロジーのような多くの企業で広く利用され、石油、化学工業、食糧、薬学、健康、伝染病の防止、電子工学、電気および科学研究最前線で活躍します。

  • アニオンカラム

    ICメソッドの開発または改良のための最初の候補です。 優れた性能と安定したポリマー固定相 完全なバッチ追跡と再現性 適用範囲が広く、国産および輸入ブランドのICに広く適用できます。

  • カチオンカラム

    ICメソッドの開発または改良のための最初の候補です。 優れた性能と安定したポリマー固定相 完全なバッチ追跡と再現性 適用範囲が広く、国産および輸入ブランドのICに広く適用できます。

  • 前処理カラム

    試料の有機物および不純物イオンを取除き、カラムの不純物の汚染および分離効果への影響を避け、カラムの耐用年数を効果的に延長し、試料の分離効果を改善することができます。

  • オートサンプラー

    4.3インチのタッチパネルを搭載した独立型オートサンプラーを取り扱っています。

  • サプレッサ

    サプレッサは、電極で水の電気分解によりH+とOH-を生成し、電界とイオン交換膜の複合作用のもと、イオンの方向性のある移動と交換を実現することができます。バックグランドコンダクタンスを低減し、測定するイオンの感度を向上させ、試料中の「カウンターイオン」を廃液にすることができます。

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